【ARIA2018でPhysiologyを学ぼう!】横井宏佳会長から皆様へ

ARIA2018

〜君たちをPhysiologyの世界に導く魅力あるプログラム〜

本年4月の保険診療改定によりPCIの算定要件に術前虚血評価が義務付けられました。日本版AUCの始まりです。PCI維新ともいえるこの大きな変革はPCIの未来のために避けることのできないプロセスです。米国発のAUCを黒船到来と恐れるのではなく、卓越した技術でCTO治療を変え、Imagingガイドで熟成してきた日本型PCIにPhysiologyを加えることにより、さらにPCIを良質なものに完成させ、世界に発信するチャンスと捉えるべきです。そのためには、我々がPhysiologyを学ばなければなりません。今年のARIA2018はPhysiologyのプログラムを過去最大に取り込みました。多くのものを学び、持ち帰り、患者さんのために、新しい治療を生み出していただければと思います。
41年目を迎えたPCIは新しい時代を迎えました。
皆でPhysiologyを学び、平成医新を起こしましょう。
Deep Dive into Physiological PCI!

1) FRIENDS Live @ ARIA2018 (Basic Course)

田中信大先生、松尾仁司先生、岩淵成志先生と立ち上げたFRIENDS Liveは今年3月、3回目を迎え、過去最高の700人近い参加をいただきました。金曜日の早朝からBasicコースを学びにたくさんの方にお越しいただきましたが、会場に入れない盛況で多くの方にご迷惑をおかけしました。「もう一度受講したい」、「録画できていないのか」、「テキストはないのか」、「基礎から学ばなければPhysiological PCIはできないだろう」、たくさんの問い合わせをいただきました。
確かに、基礎から学ばなければPhysiology PCIは、始まりません。
そこでARIA2018ではFRIENDS Liveの協力のもと、BasicコースをそのままARIA2018に持ち込むことができました。11月22日(木)午前9時から12時で、基礎から応用まで、最高の講師に丁寧にわかりやすく解説していただきます。これを逃しては新しい年を迎えることはできません。平成のうちにPhysiologyを学ぶ最後のチャンスです。平日の午前中ですが、皆さん時間を調整してお集まりいただくことをお薦めします。

2) びまん性病変、Tandem病変に対するPhysiologyの活用

びまん性病変、Tandem病変はPhysiologyの力が最も発揮できる病変形態です。このPCIにおいてiFRを用いたSyncVisionシステムは大変有用です。11月22日(木)午前12時10分からのフィリップス社共催のランチョンセミナーでは、SyncVisionシステムを用いたPhysiological PCIの経験豊富な2名の先生に症例を中心にお話いただきます。皆さんの明日のカテ室にすぐに持ち込んでいただける内容です。会場が30人会場と狭いので、お早めに入室することをお薦めします。

3) FRIENDS Live @ ARIA2018 (Advanced Course)

午前中にPhysiologyの基礎を学んだ先生に、もう一段ランクアップしていただくために、午後1時20分から90分間、Advanced Courseを企画しました。テーマは「Resting Indexをどう使用するか」です。日本の施設も加わったDEFINE FLAIR試験によりiFRという新しい虚血指標がエビデンスとして確立し、ガイドラインにFFRと同等に盛り込まれるようになりました。Hyperemiaを必要としないiFRは患者さんへの負担が少なく、カテ時間も短縮し、費用対効果も大きいことより、海外では急速にFFRに代わって虚血評価の主要な指標となってきており、他社よりRFR、DPRなど様々なResting Index指標が開発されています。日本では今でもResting Indexに加えて薬物負荷を行いFFRも評価している施設が多いと思いますが、今後、我々はResting Indexを日本の臨床現場に、患者さんのためにどのように取り込めば良いのかをエキスパートの4名の先生と議論したいと思います。Resting Index評価が可能な4社のプレッシャーワイヤーの紹介、各社のワイヤー使用時のTipsを学ぶことができます。また、どのような病変、患者においてResting Indexのみでよいのか、どのような症例にHyperemiaが必要なのか、皆さんが抱く疑問にお答えできると思います。

4) FFRだけで大丈夫?心筋シンチが無いと困りますよ

朝からFFRのPhysiologyを学んで頭いっぱいの先生、少し博多の街へ休憩に繰り出そうかと思っている先生に、このセッションは是非とも聞いていただきたいと思います。聞かないと損します。プレッシャーワイヤーを用いた虚血評価は多くのエビデンスに裏付けられ、ガイドラインに推奨される治療でありますが、侵襲的検査でもあります。狭窄病変にガイドワイヤーを通過させることは病変部を傷つけ、損傷による血栓形成を促す潜在的リスクを生じます。屈曲蛇行病変は改良されたプレッシャーワイヤーでも通過は困難です。このような時に非侵襲的な心筋シンチ検査は有益です。
本セッションでは、これまで誰も語らなかったFFRの不都合な真実を公開し、心筋シンチを再評価したいと思います。
また、心筋シンチは冠動脈CTと違ってたくさん撮れないから、虚血の臨床現場で使いにくいと思っている先生に新しい知恵を紹介したいと思います。
FFRに心筋シンチを組み合わせることで虚血性心疾患患者のすべてをカバーすることでできるのです。午後2時50分から90分間の企画です。博多の街に出るのはその後でも遅くはありません。ご安心ください、博多の夜は長いです。

5) 新しいResting Index指標RFRを学ぶ

午後4時20分から始まるアボット社共催のコーヒーブレイクセミナーでは、新しいResting Index指標RFRを学びます。iFRとどこが違うのか、どのような症例に有益なのか、RFRに詳しくなりたい方、是非ともお集まりください。

6) ハートフロー社FFRCTの最新情報を学ぶ

いよいよハートフロー社FFRCTの臨床使用が近づいているようです。イギリスのNICE、米国の有名な保険会社が認める、本テクノロジーは冠動脈CTが普及している我が国に大きなインパクトを与えるのは間違いありません。保険償還後の施設基準がどのようになっているのか、すべての冠動脈CTに施行可能なのか、すでに本邦で使用経験のある5名の先生に集まっていただき、最新情報を、11月23日(金)の午後5時20分から始まる、ハートフロー社共催のサテライトシンポジウムでお伝えしたいと思います。4年前の第一回ARIAライブで本邦に初公開されたFFRCTがついに臨床現場で使用可能となります。4月から算定要件に加えられた安定狭心症患者に対するPCIの術前虚血検査フローがFFRCTの導入により、どのように変わるのか? 誰よりも早く疑似体験していただければと思います。

7) Physiological Live @ ARIA2018

Physiologyは座学だけでは学べない、やはり生LIVEが重要だとお考えの先生には是非ともPhysiological Liveに参加いただきたいと思います。今年は3症例を予定しております。11月23日(金)は午後に琉球大学(岩淵成志)、広島市民病院(塩出宣雄)、24日(土)は午前中に福岡山王病院(横井宏佳)よりライブを飛ばします。23日(金)のライブはびまん性病変、分岐部病変、多枝病変に対するPhysiological PCIを議論したいと思います。FFRとResting Index(iFR、RFR)の使い分けも議論いただければと思います。24日(土)はFFRCTの導入後の虚血診断治療フローがどのように変わるか?心筋シンチ検査との比較も含めて議論したいと思います。

盛り沢山の内容ですが、今年のうちにPhysiologyをマスターしておこうと思っているあなた、是非とも11月のARIAにお越しください。
皆よりも一歩先に進むことができますよ。

ARIA2018 会長 横井宏佳

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