ARIA2018 会長挨拶

ARIA2018 開催にあたって

〜奏で続けていくARIA~

2018年11月22日(木)、23日(金・祝日)、24日(土)に、福岡市電気ビル共創館において、Alliance for Revolution and Interventional Cardiology Advancement(ARIA)2018を開催致します。ARIAは今回で4回目になりますが、年々参加者は増加し、九州沖縄、中国四国地方の代表的なインターベンションの会となったものと思います。熊本地震の影響で開催期日を変更したこともありましたが、11月下旬の大相撲九州場所の最後の週末の開催が定着しました。

ARIAは冠動脈インターベンション、末梢動脈インターベンション、カテーテルアブレーションなどのライブを中心とした会であり、進歩をつづけるインターベンションの最新の治療技術、機器、機材を包括的に経験できます。また、ARIAの特徴として、第1回目より九州沖縄・中国四国地方のアカデミアの教授の先生にプログラムに参加いただいています。これによりインターベンションにかかわる最新の話題や知見に関して深く掘り下げて討論することができます。また、AHAなどの主だった循環器系の国際学会が終了した後の開催ですので、2018年に発表されたエビデンスを再討論できることと思います。

私たちは、日々ひとりひとりの患者さんの治療をしていますが、その根本には世界の最新のエビデンス・治療情報を理解し、より高い技術・より広い最新の知識によって治療を行い、患者さんが普段の生活を取り戻せるように努力する姿勢が不可欠です。これはチーム医療に対しても当てはまることです。ARIAに参加した医師、コメディカルの方々は、最先端のエビデンス・ユーザーになることができると思います。

またARIAでは、アカデミア、行政、実地医家の先生方など、多くの皆さんの協力を得て様々なプログラムを作っています。現在の循環器医療の全体像、解決すべき問題点と今後の展望を学ぶことになります。

これまでのライブコースは優れた術者の技術を学び、そのやり方を、まるごと各病院へ持ち帰る形でした。しかし、インターベンションが成熟し、様々な手技、戦略が存在する現在は、ライブコースは多用なインターベンションを見て、議論する場であり、それぞれの良い部分を持ち帰り、各病院のやり方に付加していく場となるべきであると思います。ARIAはそれぞれの世話人が、様々な地域の特徴のあるインターベンションのやり方を提示し、その共鳴により生じる空気(Air:アリア)を感じていただき、皆さんの明日の臨床に役立てていただきたいと考えています。ライブコースは今まさに天動説から地動説へのコペルニクス的発想の転換が求められており、その真中にいるのは患者さんであることを忘れてはいけないと思います。PCIはCoronary InterventionからCardiovascular Interventionへの変革期の今こそ、「君たちはどう生きるか」、ARIAで一緒に考えることができればと思います。

「奏でるのは医療の未来」。医師、コメディカル、特に明日を担う若い皆さんのご参加を歓迎します。大相撲九州場所の開催される週末、秋も深まりおいしい味覚も楽しめる時期でもあります。皆様に福岡でお会いできることを楽しみにしています。

Alliance for Revolution and Interventional Cardiology Advancement
ARIA2018 会長

岩淵成志(Masashi Iwabuchi)
琉球大学大学院医学研究科 循環器・腎臓・神経内科学 診療教授

横井宏佳(Hiroyoshi Yokoi)
福岡山王病院 循環器センター長

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