【症例から学ぶPCSK-9阻害剤の使い方】横井宏佳会長から皆様へ

ARIA2018

PCSK-9阻害剤が本邦において使用可能となり1年6ヶ月が過ぎました、この間、FURIE試験、ODDAYSA試験といった大規模試験の結果が報告され、LDL50mg/dl未満に低下させて安全であることが明らかとなり、FHの患者はもちろん、FHの無い患者においても高リスク二次予防患者には使用を進めるようにガイドラインは改定されています。しかし、臨床現場においては高額であること、注射薬であることより、緩やかに臨床使用が増加しているのが現状であります。カテーテル治療を通じて患者さんのそばにいる我々インターベンション医は、各種イメージング機器を通じて不安定プラークの存在を知っており、LDLを超えたリスクに気づいています。我々こそがPCSK-9阻害剤の使用時期を決断できるのではないでしょうか。

ARIA2018ではPCSK-9阻害剤の経験豊富な医師より提示していただき、皆でPCSK-9阻害剤の使い時、対象患者の絞り込み、いつまで続けるのか、急性期プラーク安定化効果はあるのか、などを議論できればと思います。PCSK-9阻害剤はこれまでの薬物治療を超えた、デバイスに近い、確実性のある治療薬であります。我々インターベンション医が育ていく薬なのでないかと考えています。PCSK-9阻害剤を、病院の中で一番詳しくなりたいと思っている先生は是非とも参加ください。

日程は11月22日(木)第5会場で午後2時50分から午後4時20分の90分間と11月23日(金)第6会場で午前10時30分から午前12時の90分間予定しています。5例ずつ、合計10例の症例提示があります。企業セッションではなくARIAセッションですので、本音が聞けると思います。お待ちしています。

ARIA2018 会長 横井宏佳

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