座長の言葉
慢性完全閉塞病変(CTO)はcomplex PCI治療の中でも難易度が高く、デバイスの進歩や、レトログレードアプローチ法の登場により、手技の流れが確立されてきているとはいえ、実際の治療の場においてはどのような治療アプローチをとるか、如何にデバイスを使いこなすかなど、迷ってしまうことも少なくは無いと思います。
第2回のARIA2016では「CTO治療のABC」と題して総論的なセッションを開催し大盛況のうちに終了することが出来ましたが、今回は2日間にわたりさらに踏み込んだ内容でCTO治療の勉強が出来る内容を企画致しました。
11月24日(金)午後には「CTO ワイヤーを極める!いつ(When)、どこで(Where)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」として、多くの異なる性質をもったCTOワイヤーの中で選択するポイントや状況、操作の仕方などをワイヤー毎に術者に説明して頂き、日常臨床に行かせるようなセッションを設けています。
11月25日(土)午後には、CTO治療におけるイメージングデバイスの使い方、順行性、逆行性アプローチのABCについて、詳細にお話いただけるセッションを設けています。
このように今回も、CTOの治療の実際について幅広く学習できるセッション構成をしていますので、是非とも若手の先生方に多くご参加頂き、CTO治療に対する理解を深めて頂ければと思います。